関節可動域(Range of Motion:ROM)の確認方法
今回から4回に分けて、当オフィスでも行っている「関節可動域(Range of Motion:ROM)」「姿勢」「足の長さ」の確認方法と「脊柱の触診方法」について解説していきます。
関節可動域(Range of Motion)
以下のテスト1〜6を実施する際は、リラックスした状態でまっすぐに立って行ってください。ゆっくりとした動きで動かし、決して急な動きや無理な動きをしないようにしてください。
もし十分に回したり曲げたりすることができない場合は、該当するテスト番号を記録してください。テスト実施時に痛み、しびれや違和感、不快感などを感じた場合も同様にテスト番号を記録してください。
このチェックは、1ヶ月に1回の頻度でお子様も含めたご家族みなさんで実施されることをお勧めします。
テスト1. 首の回転(Cervical Rotation)
頭をゆっくり右に回し、その後左に回してください。この時、上半身を回さないようにご注意ください。
頭を回した際にあごの位置が肩と同じ位置にくるまで回せるか確認してください。
テスト2. 首を横に倒す(Cervical Lateral Flexion)
頭をゆっくり右に倒し、その後左に倒してください。この時、肩を持ち上げないように注意してください。
頭を倒した際に耳が肩から3〜5 cmの位置まで倒せるか確認してください。
テスト3. 首を前後に動かす(Cervical Flexion/Extension)
首をゆっくり前と後ろに曲げて頭を動かしてください。
頭を前に倒した際には足元を見ることができ、後ろに倒した際には天井を見ることができるか確認してください。
テスト4. 体の回転(Trunk Rotation)
上半身を腰の位置でゆっくりと右に回し、続いて左に回してください。足とお尻が回らないようにご注意ください。頭は上半身と一緒に動かすようにし、首を回さないようにしてください。
左右とも正面から約45度の角度まで上半身を回すことができるか確認してください。
テスト5. 体を横に倒す(Trunk Lateral Flexion)
ウェストのところから体をゆっくりと右と左に倒してください。
左右とも約45度の角度まで上半身を横に倒すことができるか確認してください。
テスト6. 上体の前後への曲げ伸ばし(Trunk Flexion/Extension)
まっすぐに背筋を伸ばして立ちます。この時、頭の位置が体の中心に合うようにし、ひざを曲げないようにしてください。上半身をウェストの位置からゆっくり前に曲げ、その後は後ろに反らせてください。
前方には上半身が床面と平行になるまで曲がり、後方には天井がまっすぐ見える位置まで反らすことができるか確認してください。
もし、これらのテストで何か問題が見つかった場合は、できるだけ早くカイロプラクティックによるチェックを受けることをお勧めします。
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